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『派遣ビジネスの将来展望』


<派遣に向く職種>
山本 今回も、引き続きマンパワージャパンマーケティング部長の橋口善一さんにお話を伺います。
橋口 よろしくお願いします。
山本 人材派遣ビジネスは、人材流動化にむけての先駆的な動きだと思うわけですが 、将来的に正規雇用と派遣社員との関係はどうなると考えられていますか?
橋口 97年頃公表された、日経連の経営者アンケートによりますと、2002年頃には、自社雇用の社員の比率を、現在の7〜8割に押さえたいと考えている経営者がほとんどでした。残りの2〜3割の従業員は、パート、アルバイト、契約社員それから人材派遣になり、なかでも派遣社員の割合を多くしたいと考えている経営者が多いようですね。
山本 それは何故なのでしょうか。
橋口 経営者側もこれまでの26種という限られた職種には、多少不便を感じていました。「2000年を過ぎれば職種が拡大されるだろう」との予測から、人材派遣をもっと活用して、正規雇用の従業員を少し減らすことで、人材の流動化を考えているみたいですね。
山本 正社員に向く職種と派遣社員に向く職種は、どのように考えれば良いのでしょうか。スペシャリストは派遣社員という感じなのでしょうか。
橋口 派遣と正社員の住み分けは、企業のコアコンピタンス(企業固有の技術・能力)は、永久的に不可欠な物ですから、そこには長期に能力を開発、発揮できる、正規雇用の従業員が必要だと思います。コアの部分を取り囲む、サブ、ルーティンワーク、スキルは必要だが高度の判断力を要しないものは、プロフェッショナルなテンポラリーワーカー(派遣・契約社員)に任せるといいのではないでしょうか。



<欧米では?>
山本 派遣先進国である米国では、人材派遣ビジネスはどのようになっているのでしょうか?
橋口 日本と明らかに違うのは、派遣労働者の男女比です。日本は、女性が95%なのに対し、米国は55%で、男女が拮抗しています。もちろん日本のように、職種規制がないことやブルーカラー(工場の製造ラインなど)も派遣でやっていることが要因ではあります。派遣労働者の割合は、全労働者の約2%です。昨年10月に全米派遣協会を訪問したのですが、米国の人材派遣は二極化しているということでした。
山本 どのような状態ですか。
橋口 スキルワーカーとノンスキルワーカーのふたつです。常にキャリアパス志向を持って、より高いペイを求めて派遣で働いている人と、特にキャリア志向はなく、派遣先を順次職場を変えて給与を得ている人に分かれていますね。
山本 ちなみに欧州では、どういう動きをしているのでしょうか。
橋口 実は欧州が、派遣労働者の比率が高いのです。英国で3.4%、フランスで1 .8%となっています。米国は、経済が好調なため、正規従業員の割合が高く、失業率もかつてないほどの低さです。マンパワーでは慢性的に派遣スタッフが不足している状況です。それで2%という数字になっているわけです。
山本 失業率が上がってくれば、派遣労働者の割合も増えてくる仕組みですね。



<エンプロイアビリティ>
山本 派遣の業種が、原則自由化されると、派遣前の教育が重要になってくると思いますが、大変とは感じませんか。
橋口 大変だとは思いますが、楽しみでもあります。マンパワージャパンでは、現時点において、営業スキルの派遣に向けてトレーニングパッケージを開発していますが、 派遣先の動向を見て、ニーズを聞いて、営業職以外で有望な職種があれば、それに対してもトレーニングパッケージを開発しようと決めています。
最近「エンプロイアビリティ(雇用されうる能力)」ということがいわれますが、正社員として雇用される(され続ける)には、自分自身の能力開発が必要だということです 。派遣社員であっても同じ事がいえると思いますね。で、「派遣社員が、企業で派遣されうる能力」ですが、誰がその能力を与えるかというと我々派遣元しかないわけで、 労働社会のおける責任だと思います。職種がどれだけ自由化されても、(業界全体として)この責任感を失ってはならないと考えています。
山本 ありがとうございました。



私が持っていることで有名で大好評の「iMac」ですが、いよいよそのノートパソコン「iBook」が秋頃にリリースされることになりました。Shell(貝殻)型のボディが、かわいいですね。「iMac」もそうですが、パソコンが完全にファッションのアイテムになりつつあります。それだけユーザーが増えているということでしょ う 。でもこの「iBook」の重さは、なんと3kg!ちょっと持ち歩きたくないですね 。ある知り合いの方が、半年後くらいにはB5版「iBook」がでてくるなんておっしゃっていましたが、ありえそうですね。しかも価格が下がってたりして...。

(洋)

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