『〜今後の自動車業界〜自動車に置ける環境対策その2』

<低公害車の特徴>

山本 今回もトヨタ自動車環境部スタッフリーダーの伊藤哲志さんにお話を伺いたいと思います。
伊藤 よろしくお願いします。
山本 まず低公害車にどのような特徴があるのか教えていただけますか。
伊藤

種類ごとにお話しますと...

(1)天然ガス自動車・・・石油がなくなったとき、あるいは石油の消費量を減らして、天然ガスの消費量を増やして、エネルギーセキュリティを向上しようというのが政府の狙い。    

(2)電気自動車・・・排出ガスをまったく出さない。CO2も従来の車より2分の1程度。

(3)ハイブリッド車・・・トヨタの「プリウス」でお馴染み。燃費は、従来の2分の1程度なので、1回の給油で2倍の距離を走ることが出来る。ガソリンエン ジンを搭載しているので、新たなインフラを構築する必要がない。

このような特徴があります。

 

<低公害車普及への展望>

山本 どのような低公害車が短期的、長期的に有望だと考えていますか。
伊藤 短期的には、現状とそれほど変わらないと思います。現在日本では2万9000台の低公害車が普及しているといわれています。そのうちの約2万3000台がトヨタのプリウスです。天然ガス車・電気自動車ともに、急速に技術が進むとは考えにくいですし、インフラの整備はもっと困難ですから、やはり短期的には、ハイブリッドカーが主流だと思います。長期的に考えますと、政府による「新エネ基本方針」が 、2010年で低公害車(クリーンエネルギー車)を240万台普及させる計画を立てています。そのうちわけは、電気自動車20万台、ハイブリッドカー180万台、メタノール車22万台、ディーゼル代替LPG車22万台となっています。これだけみてもハイブリッドカーに対する期待が高いことがわかります。ただ10年後に180万台のハイブリッドカーを作ることは困難です。(プリウスは年産2万数千台)なんらかのブレイクスルーが起きて、電気自動車の価格が極端に下がり、急速に普及することは考えにくいですね。ほかにもインフラの問題や、ガソリン車との競争力といった点から考えても難しいと言わざるをえない状況にあります。
山本 ハイブリッドカーへの取り組みは、いつ頃から始めたのでしょうか。
伊藤 コンポーネントは、ずいぶん前から開発されていたようです。プリウスの開発を始めたのは、94年です。市販したのが、97年末ですから短期間で完成させました。21世紀型の車として、プリウスを特別なプロジェクトで開発を始めました。当初は、コンパクト・環境・低燃費をキーワードに開発を進めました。おかげさまでカーオブザイヤーも受賞させていただきました。
山本 将来的には、どのような形で低公害車は利用されていくのでしょうか。
伊藤 住み分け論がありまして...天然ガス自動車は、バスやトラックに向いており 、1回の充電による走行距離も短いため、路線バスや宅配などで活用する。電気自動車については、値段が高いので普及とは簡単に言えないのですが、現在は国や地方自治体が利用していますね。このように用途別に住み分けしていくのがいいと思います 。インフラさえ整えば、徐々に普及する可能性はあると思います。
山本 実用化されるかどうかは、ブレイクスルーがいつ起きるかわからないので、なんとも言えないでしょうね。どうもありがとうございました。
伊藤 ありがとうございました。




〈ハイブリッドカー「プリウス」に乗って来ました〉

今回は、プリウスに実際に乗った感想です。 モーターで走ったり、エンジンで走ったりするので、切り替わったときの感触が不思議。発進加速はかなり良く、とても1.5リットルのエンジンには思えません。ただ高速での加速はいまいちなので、街中を走る車として最適だと感じました。静かなので速度感がなく、80km/hでもそんなに速いと感じないのでついスピードを出してしまうかも?エンジンブレーキが弱い分、フットブレーキがきついといわれていたのですが本当でした。エネルギーを回収するブレーキだから普通と違うと報道されていましたが、馴れてしまえばどうってことはない程度です。乗り心地もよく、内装もシンプルでいい。とにかく快晴の平日昼間からドライブ出来たことが最高でした。みなさんも一度プリウスを体験してみてください。



明日から7月、つまり今年も半分が終ってしまいました。山本さんにこの半年の重大ニュースは?と尋ねたら、当然「長男の潤くん誕生」とおっしゃると思ったのに、「パーソナリティを始めたこと」と返ってきました。こんなことでも我々スタッフに気を使ってくれるスバラシイ山本さん。ご家庭では、長男誕生!っていってるのかな? あんなにかわいいんだもん、それでいいと思いますけどね。

                            (洋)

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