『〜今後の自動車業界〜変革期を迎える自動車業界』

<最近の自動車業界の動向>

山本 今回は環境対策の視点から、自動車業界についてお送りしていきます。
佐中 最近合併や提携が、盛んな業界ですね。
山本 そうなんです。最近、特に自動車業界は動きが激しくなってきていま す。ダイムラーとクライスラーの合併に始まり、日産はルノーと提携しまし た。400万台の生産量が必要ということで、これをクリアしているのは、G M、フォード、トヨタ、ダイムラークライスラー、日産ルノー、フォルクス ワーゲンあたりで、まだまだ提携、合併は続きそうな状況です。
佐中 急速に進んできた再編の動きは、まだまだ続くと言うことですね。
山本 一方、自動車自体にも変化が見られています。トヨタではヴィッツがカ ローラの販売台数を4月に抜きました。このような環境にやさしく、魅力的な 小型車が多く登場してきました。最近出てきた魅力的な小型車としては、 フォードKa、ベンツAクラス、ルノートゥインゴ、オペルヴィータな ど... この小型車クラスにトヨタが本格的に取り組み、特にヨーロッパ市場を狙った のがヴィッツです。私は、小型車が好きで、ルノートゥインゴを持っています が、デザインもいいし、室内も広くて割と快適です。
佐中 小型車というと、長時間乗りたくない、あまり乗り心地が良くないとい うイメージでしたが、最近かわいいデザインになっていますし、乗った感触も 悪くありませんね。
山本 さらに、トヨタからはおととしハイブリッドエンジンを搭載したプリウ スが登場しました。
佐中 当初は、アトムのCMで話題になりましたね。
山本 これまで「自動車イコールガソリンエンジン」という状況であったの が、ようやくガソリン以外のエネルギーを走行に利用する自動車が購入できる 価格で登場したというのは画期的なことだったと思います。今年は、ホンダや 日産からもハイブリッド車が登場するようですよ。


<自動車業界は、大きな転換期にある>

佐中 環境自動車の時代は、来るのでしょうか。
山本 今の段階では、どこまで普及するのかわかりませんが、このように企業 経営、ユーザーの好み、技術においても自動車産業は大きな転換期を迎えてい るということができます。
佐中 それはどういったことが背景にあるのでしょうか。
山本 理由は、2つあって、自動車産業が成熟産業であることと、環境への対 応が求められていることです。世界の自動車生産台数は、このところ5500 万台弱(乗用車3900万台、バストラック1500万台)で横ばいになって います。日本でも、1000万台(乗用車800万台、トラックバス200万 台)程度で横ばいで、前年比−8.7%となっています。製品出荷高も92年 の44兆円をピークに最近は40兆円程度となっています。
佐中 日本は、全世界の5分の1を占めているわけですね。数の面では「頭打 ち」となって当然かもしれませんね。
山本 これに対して、国内の雇用者数は、91年の83万人をピークにだんだ んと落ち込んできていて、まさにこれこそ成熟産業といった様相を呈してい る。このような成熟産業においては、基本的にスピードも重要だが規模の効果 がより重要であるため、合併、提携によりある程度の規模を稼ごうというのが 今の段階なわけです。これが成長産業であれば、こういう動きよりも、経営の スピードがより求められるというわけです。
佐中 合併や提携によって、研究開発費などの割合を抑え、コストを削減する わけですね。



<求められる環境への対応>

山本 一方、環境の視点から見ると、自動車は環境に大きく影響を与えている のは、皆さんもご承知の通りだと思います。日本のCO2排出量を見ると運輸 部門は全体の20%にあたり、そのうちの90%は自動車です。つまり、自動 車の環境対策はNOX、SOX、COだけでなく、CO2も非常に重要になっ ています。そのような問題意識が、自動車に環境への対応を求めており、自動 車は今後、より環境への配慮が求められるようになります。
佐中 実際にはどのような動きがあるのでしょうか。
山本 日本の自動車技術は環境対策の点では、プリウスというハイブリッド自 動車の実用化やGDI、希薄燃焼エンジン(リーンバーンエンジン)など、か なり進んでいるということができます。
佐中 日本は、環境に対するモラルの面で外国から非難を浴びることが多かっ たと思いますが、技術の面では進んでいるのですね。
山本 しかし、より環境に対応していくために、巨額の開発費が自動車メー カーには必要になっています。行政側も、例えば東京都が低公害車優遇税制を 導入したり、自動車税のグリーン化といった動きが報告されているように、行 政も動き始めました。
佐中 官民の両面からそういった動きが出ているということは、環境問題は、 「待ったなし」の状況だということなのでしょうね。
山本 そういうことです。まあ、ボーナスの時期といえば、昔は、「自動車で も買うか」という心境になったものですが、この不況の中、どれだけそのよう な人がいるかどうかはわかりませんが、明日からは、自動車を購入するにあ たって、21世紀の自動車の社会学的な位置付けを考えていきたいと思いま す。



〈無料ライフプラン相談〜ボーナスでプリウスを買いたい!〉

山本 今回のカウンセラーは日本ファイナンシャルプランナーズ協会FP広報 センター ・アドバイザーの柳沼正秀さんです。
柳沼 よろしくお願いします。

<相談者データ>

相談依頼人は、東京都にお住まいのTさん24歳、男性、独身(母親とふたり 暮し)

(職業)
某放送局の会社員、入社3年目

(相談内容)
ボーナスも入り、ある程度まとまったお金が出来たので、車を 購入したい。

(Tさんの現状)

収  入…… 手取りで、月20万円弱。今夏のボーナスは、50万円程度
生活費……… 自分で自由に使う分が、12万円
家庭に、5万円。
貯金を、3万円。
貯  金…… 約150万円。
希望車種…… トヨタの「プリウス」(諸経費込みで250万円強)。「プリウス」以外なら、購入するつもりはない。

柳沼 車を購入する際に、気をつけなければならないのは、毎月4〜5万円の 維持費がかかることです。これがローンを支払いながら付いてくるわけです。 また自動車保険も自賠責だけでは不十分なので、任意の保険にも加入しなけれ ばなりません。
相談者 ローンは、どのように組めばいいのでしょうか?
柳沼 いくつか種類がありまして...

(1)便利で簡単なのが、購入したディーラーで組むローン(金利は、7〜8 %)

(2)銀行のオートローン(金利は、5〜6%)
給料の振込や公共料金などの引き落しなどをしていれば 金利はさらに1〜2%近く安くなる銀行もある


(3)ろうきん(労働金庫)のローン(サラリーマンなど働いている人の場合 )
組合員であれば、金利は3.5%(組合員以外は、プラス保証料1.5 %)


(2)は、取り扱っていない銀行もあります。(3)は、勤務年数などによっ て異なるので、自分で調べてください。それから民間でも低金利の自動車ロー ンを扱っているところがあります。車種などによっては、こちらのほうが安く なる場合もあるので、直接見積もりを取ってもらって判断してください。
相談者 実際に頭金を100万円で考えているのですが、どうでしょうか?
柳沼 のこりが150万円になりますね。ローンは、車検までの期間で払い終 える(36回払い)のが理想です。(1)のローンに当てはめますと、毎月5 万円強の支払いが必要です。ボーナスは、保険とか年間の維持費に充てるくら いのつもりにしておきましょう。基本は、毎月の給料から賄うことです。正直 に申しまして、Tさんの現状でローンを組んで「プリウス」を購入することは 難しいと思いますね。
相談者 「プリウス」を購入するためには、何をすればいいのでしょうか?
柳沼 購入を先送りして、頭金にするお金を貯めることですね。ローンを組む 金額をなるべく少なくしてから購入しましょう。具体的には、200万円くら い用意できるといいですね。

 

※このページをご覧の方からの、保険の見直し、家の買い替えや住宅ローンの 利用方法 、老後の人生設計、新婚のライフプランなどの相談も受け付けております。 ページ左の 「相談コーナー」「お便りコーナー」をぜひご利用下さい。一般には時間あた り1万円 (ないし1万円以上)と言われる相談料が無料です。




Tさんの相談を聞いたときに、簡単にプリウスを買えると思っっていたのです が、なかなか難しいと感じました。大きな買い物は、自分が思っているよりも 余計にお金がかかるものなんでしょうね。 先週からお伝えしていますが、この番組「生活経済デジタルアイ」が、イン ターネット上でお聴きになることが出来るようになりました。 http://tampa.co.jp/RA/ こちらにアクセスしてみてください。windows の方は、インターネットエクスプローラー5が、Macの方は、MediaP layerが必要です。

                            (洋)

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