『日本の技術競争力を考える〜話題の携帯電話「cdma One」』


<「cdma One」導入の背景>

山本 佐中さんは、「cdma One」ってご存じですか?
佐中 音質が良く、通話が切れないというアレですよね。ただこれまでの携帯電話とは全く違うという「スーパーデジタル」の意味とかは、全然わかりません。
山本 というわけで、今夜は私の同僚で、携帯電話の専門家に来てもらいました。
佐中 日本総合研究所 技術戦略研究部の勝又嘉之さんです。
勝又 よろしくお願いします。、2〜3年くらい前から、携帯電話市場では、NTT DoCoMoの「ひとり勝ち」状態が顕著になってきました。日本の市場も含め、世界の携帯電話市場がどうなっているのかを見ています。
山本 話題の携帯電話「cdma One」ですが、これはどういうものなのか教えていただけますか。
勝又 これまでとは、周波数の捉え方、つまりひとつひとつの通話の捉え方、送り方が全く違います。特徴としては、「音が切れない」と「音質」ということがあります。基地局から別の基地局に変わるとき、これまでのシステムでは通話が切れることがあったのですが、「cdma One」ではそれがなくなりました。また、雑音をカットする新しいシステムも開発され、クリアに聴こえるというわけです。
山本 今回、IDOなどが「cdma One」を導入した背景には何があるのでしょうか。
勝又 DoCoMoの「ひとり勝ち」への対抗策でしょう。これまでは、DoCoMoが持っていた方式を使用していたので、何をやってもDoCoMoの後追いにしかならなかったわけです。DoCoMoに勝つには、DoCoMo式ではない、新しいcdma方式を導入するしかないと判断したのではないでしょうか。
山本 ドコモの縛りから解放されたかったのでしょうね。



<日本の市場が、世界標準を決定する?>

佐中 「cdma One」で最も驚いたことは、CMキャラクターですね。
山本 IDOが、織田裕二さんをCMキャラクターに起用したことについて、何を思われましたか。
勝又 おそらく「cdma One」は、IDOにとって、ひとつの賭けだと思います。だから「やれることは何でもやってしまおう」という意気込みを感じましたね。賛否はわかりませんが、インパクトという点ではピッタリの材料でした。さすがにはじめに見たときは、DoCoMoのCMかと思ったので、驚きましたけど。
山本 最近は、携帯試聴選挙なんかもやっていますね。
勝又 私もタクシーに乗って、携帯試聴選挙に参加しまして、「音がいい」、「切れない」を体験しました。
佐中 今後「cdma One」は、携帯電話の主流になっていくのでしょうか。
勝又 世界的な流れを見ると、米国と欧州が、方式の違う次世代携帯電話を作ろうとしています。どちらも通話よりも通信を重視したもので、どちらをスタンダードとするのか、しのぎを削っているところです。日本の市場は、この両者(米国型と欧州型)に見事に分断されており、現段階では見極めにくい状況にあります。
山本 日本の動向が、グローバルスタンダード(世界標準)を決めるかもしれないですね。
勝又 その点で米国も欧州も、日本には注目しています。IDOが、この1〜2年でどのくらい頑張ることが出来るのかがカギで、それによって世の中の趨勢がみえてくると思います。

山本さんは、GWにどこにもお出かけにならないということで、奥様とふたりの子供さんを一目みようとこちらから押しかけてきました。
奥様の佐和子さんによりますと、御主人としての山本さんは、「120点(100点満点中)」ということです。山本さんは、その理由を「幸せな家庭」をモットーにしているからだとおっしゃっていました。出会った頃の山本さんに対する印象は、「穏やかで、誰に対しても優しいひとだったので、自分に好意を持ってくれていることに全く気が付かなかった」そうです。放送でどの様に感じられているかわかりませんが、山本さんは本当にいつも笑顔です。
写真で熟睡しているのが、長女の亜樹ちゃんです。すごいかわいくて、愛想がよく「この夫婦にして、この娘あり」といった感じです。子供が苦手な方でも「亜樹ちゃんなら欲しい!」と感じるかもしれません。そのくらいかわいいんです。そして佐和子さんに抱かれているのが、3月に誕生したばかりの長男、潤くんです。まだ生命の神秘を感じるくらいちいさいのですが、なぜかカメラ目線なのが気になります。「ふたりとも健康で明るく、ひとりで生きていける」ように育って欲しいということです。本当に「絵に描きたくなるような家庭」という印象の山本家でした。

話題の携帯電話「cdma One」特集はいかがでしたか?私も「cdma One」を試してみましたが、音質の良さは一瞬でわかりました。これからも話題の商品などは、どんどん取り上げていきたいと考えていますので、特集して欲しいモノがありましたらご意見をお寄せください。ところで、勝又さんは、山本さんが結婚式の司会を依頼する程の公私に渡る仲だそうです。そんな勝又さんでも直接「結婚する」と聞かされるまで、ふたりの仲に気が付かなかったそうです。そのくらい山本さんが、誰に対しても優しい人だということでしょうね。次回の山本さんの登場は、5月31日です。お楽しみに。          

(洋)

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