『〜地震予知を考える〜問題提起』

<リスクマネジメントと空振りのマネジメント>

山本 今週は、リスクマネジメントとしての地震予知を考えていきたいと思います。私がリスクマネジメントに興味を持ったのは5年前のことで、仕事で地震予知や防災についてを扱ったときなんですね。それまでにも、普段から何となくは考えていて、キーワードとしては頭にあったんですね。それ以来リスクマネジメントという視点から、社会の問題点、日常の問題点を考えるようにしているんです。
佐中 私のような「攻撃こそ最大の防御なり」タイプには、あまり得意ではないことですね・・・
山本 私以外のパーソナリティは、リスクマネジメントを将来想定するリスクに対して、どのように準備すべきかという視点から、色々提案されてきました。
佐中 そうですね。「保険」などはそのためにものですから。 
山本 確かにリスクマネジメントというのは、そのようなものなんです。ただ実際、生活や企業経営においては、リスクに対処するだけでなく、リスクをテイクするという意志決定も当然必要なわけです。ですから今週は「リスクマネジメント」と不確実性のある「空振りのマネジメント」という2つの視点から話題を提供していきたいと思います。
佐中 どういうことですか。
山本 まずリスクマネジメントは最近よくいわれていますが、「世の中にどういうリスクがあるか想定してますか?」、それに「対処する準備はありますか」というものです。リスクマネジメントを考える上で便利なフレームワークがあって、4段階で考えるんです。

(1)Prevention・・・怪しいものには近づかない、「君子危うきに近寄らず」の意味

(2)Protection・・・何か起こることを想定して、それに対して準備をする(地震の耐震構造など)

(3)Emergency Plan・・・何かが起こった後のことを考えて、その時のための準備をする(ガス漏れ対策、水の供給確保)

(4)Recovery Plan・・・何か起こった後の復旧作業(震災復興)

日常の問題をこのようなリスクマネジメントのフレームで 考えると、どれが足りていて、何が足りないのかがよく分かるんです。
佐中 もうひとつの「空振りのリスクマネジメント」とは何でしょう。
山本 リスクばかりを考えると何もできないと思いませんか?
佐中 確かに動くに動けなくなってしまうことってありますね。
山本 企業のマネジメントなどでも、「空振りを許容する」というスタンスを取ることが大事なんじゃないかと思うんですよ。野球でも、空振りが2回まで許されているから面白いというところがあるんですが、もし三振ではなく、ストライク1で一振でアウトになるルールであれば、ホームランはなかなか生まれなくなるでしょう。シュアーなバッターでなければ、スターになれないはずです。逆に、ストライク5(五振)まで許されるのであれば、清原は、イチローをはるかに上回るスターになる可能性があります。
佐中 失敗が許されない状況では、萎縮してしまいがちですもんね。
山本 企業の研究開発でも、失敗することが許されなければ、画期的な成果は生まれにくいと思うんです。ですから、「空振りを許容する」あるいは「空振りを意識させない」というマネジメントは重要じゃないかと思うんです。つまり、物事を考えるときには、想定されるリスクへの対策を考えなければならないと同時に、ある程度、「空振り」を許容するというスタンスが重要で、その2つの側面に関して考えていく上で興味深いのが、実は「地震予知」なんです。
佐中 やっと地震予知という言葉が出てきましたね。
山本 明日からは、地震予知を例に挙げて、リスクマネジメントと空振りのマネジメントについて考えていきたいと思います。






<無料ライフプラン相談〜青年実業家の生命保険>

山本 今回のカウンセラーは日本ファイナンシャルプランナーズ協会FP広報センター・アドバイザーの橋爪修司さんです。
橋爪 <相談者データ>
相談依頼人は、東京都にお住まいのKさん33歳、男性、独身(結婚を約束した相手あり)

(職業) 音楽出版会社の社長
 
(相談内容) 3種類合わせて、月に2万7千円程度支払っている生命保険の適性と見直し
 
(保険内容) (1)年金保険・・・貯蓄型。4年前に加入30年払い続けると、年額72万の年金が受け取れる(毎月の支払額1万1973円)
      
(2)終身保険・・・一生涯補償される死亡保障が150万円、60歳までに災害や病気で死亡すれば、最大で3000万円の死亡保障。また定期保険の特約がついている。入院5日目から、1日5000円受け取れる特約付き。15年更新型なので、自動更新可能。但し更新時に保険料がアップ(毎月の支払額1万1254円)
      
(3)3大疾病補償定期保険・・・3大疾病と認められた場合は、診断された時点で最大1000万円の保障が受けられる(毎月の支払額4270円)
相談者 この保険は私に合っていますか?
橋爪 近々結婚するというなら、これでいいかもしれませんが、独身のままいくとしてお勧めなのは、(2)の一生涯の死亡保障が150万なので、別途で終身保険を組んで、合計で500万〜1千万円くらいに引き上げるといいのではないでしょうか。特約なども全くつけずに、終身保険のみにしておくほうが、後々使い勝手が良くなります。終身保険は掛け金が高い一方、その分貯蓄性もあります。(3)の3大疾病保険ですが、結婚したとしても、妻と子供ひとりくらいの分は(2)の保険の内容で足りているので不必要かもしれません。
相談者 医療保障は十分ですか?
橋爪 Kさんにとって一番必要なのは、短期的な入院費用ではないと思います。事業をなさっているので、長期の入院などをしたときに「会社がどうなってしまうのか、収入は守れるのか」ということです。ですから病気やケガの時に収入を保障してくれる所得補償保険があります。一定の期間を超えて入院した場合には、契約した保険金額を受け取ることが出来ますので、その分で所得を補填することが可能です。
相談者 何かアドバイスがあればお願いします。
橋爪 国民年金に加入されていますが、将来の年金としての給付額が限られているので、国民年金基金という上積み制度があるので利用してみてはどうでしょう。それからひとりで会社を運営されている方に多いのが、自分の退職金を確保できないことです。その退職金を作るための国の制度で、小規模企業の共済制度があります。どちらも税金(所得税)の所得の計算上,全額控除されるメリットもあるので、ぜひ利用してみて下さい。

※このページをご覧の方からの、保険の見直し、家の買い替えや住宅ローンの利用方法、老後の人生設計、新婚のライフプランなどの相談も受け付けております。ページ左の「相談コーナー」「お便りコーナー」をぜひご利用下さい。一般には時間あたり1万円(ないし1万円以上)と言われる相談料が無料です。

先日友人の勤めている大手総合商社が、大規模なリストラ案を発表しました。「社員を3分の1の減らす」といわれたら、どれだけ会社に貢献していたとしてもリストラの対象になる覚悟をしなくてはならないと思います。なんて声をかけたらいいのか困っているので、その友人がどの様な状態になっているのかはわかりませんが、これが自分だったらどうするのか考えてみました。上で紹介した4つのフレームワークで考えると、(1)リストラの必要ない会社に就職する(今の時代にこんな企業はないだろうけど)、(2)リストラに合わないように、日々努力する(ここが一番想定しにくい)、(3)社外にネットワークを作っておく(転職対策)、(4)転職、再就職、起業、充電、となりました。会社が守ってくれなくなると考えるなら、やはり(3)が最も重要な気がします。みなさんもいろんな所でネットワークを形成しましょう。このHPもそのひとつになるといいですね。

                            (洋)

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