『日本の技術競争力を考える(概論)』


<日本の技術競争力は、本当に強いのか>

山本 今週のテーマは、「日本の技術競争力を考える」です。佐中さんは日本の「技術」についてどのようなイメージを持っていますか?
佐中 日本人は、器用、そして働き者で、技術力はとても優れているというイメージがありますね。
山本 「日本は資源がないから、加工貿易国にならなければならない」という教育のもと、80年代半ばには「日本の技術は一番」なんて言われていました。
佐中 「Japan as No.1」ですね。
山本 でも最近日本の製造業がパッとしないと思いませんか?
佐中 日本の景気が低迷していますからね。
山本 それだけではないんです。最近、日本の技術競争力・産業競争力が色々なところで問題になっているんです。98年9月に経団連が出したレポートも、この先だんだんかげりが見られるという論調でした。それから「産業競争力会議」という、総理の諮問機関まで誕生しました。ただ最も注目されているのは「デッド・エクイティ・スワップ(債務の株式化)」なんです。いずれにしても日本全体で不況感が漂うなか、いままで日本の技術をリードしてきた企業が、軒並み辛い決算をしています。それらの企業を中心に産業・技術競争力が不安視されているのが現状です。
佐中 景気は悪くとも「技術」は一流、だから日本のメーカーは優秀といわれていましたが、そうではなくなってしまったのですか?
山本 いや、日本の「技術」自体は今も昔も優秀だと思うんですよ。トヨタのカンバンシステムが注目されたのをはじめ、半導体なども日本がNo.1でした。ところが最近は、特に「ソフトウェア」、「通信」、「バイオ」などで米国が優位な状況にあります。
佐中 米国の好景気をささえている業界ですね。
山本 それが日本を見ると技術水準は高いのに、調子が悪いという業界が多いんです。例えば(1)環境技術(ハイブリッドカー、GDIエンジン)は強いけど、余剰設備が問題になり、飽和状態の自動車業界、(2)ずっとトップだったのに、横並び体質の経営のために、最近になってメモリー中心であった構造がアダになり、方針変更を迫られている半導体業界、(3)技術力は強いはずなのに、供給過剰な状況を迎えている鉄鋼業界など、技術はすごいんだけど、経営の進め方が悪いために、結果的に技術競争力が低下してしまっているわけです。つまり「経営」と「技術」がリンクしていなければならない時代に、日本が乗り遅れているのが原因と言えるでしょう。(つづきはあした)


<無料ライフプラン相談〜シングルワイワイ人生設計>

佐中 今夜の担当は、日本ファイナンシャルプランナーズ協会FP広報センター・アドバイザーの安井敏夫さん。相談依頼人は、私、佐中由紀です。
私は現在、ラジオたんぱで契約社員としてアナウンサーをしております。現在の私のキャッシュフローなんですが、見事にプラス・マイナスゼロ(収入と支出が同じ額)なんです。さらに、保険は未加入、貯蓄はゼロ。収入の6〜7割が生活費になっている、こんな状況でどうライフプランを立てたらよいのでしょうか。
安井 確かに基本生活費の占める割合は高いですね。でも独身の女性の方は、老後や育児についてまだ考えなくてもいいんじゃないでしょうか。今の段階では、自分の生活に優先順位をつけることの方が大事ですね。佐中さんの場合は、これから結婚して子供をつくるわけで、老後に至ってはその後の話になりますよね。だから今は、お金の使い方を考えてみてはいかがでしょうか。今を楽しむこともとても大切なわけですからね。
佐中 ただ私個人の事情でいいますと、ラジオたんぱとの契約が切れた場合、フリーの立場で仕事をしていかなければならないわけです。病気やケガをした時を考えると、心配になってきてしまうのですが...
安井 佐中さんの現状からすると、保険に毎月2〜3万円支出するのは難しいですよね。今は独身なので、比較的保険料の安い(2千円程度)、共済などを利用してはいかがでしょうか。この場合、死亡保障はそんなに高くありません。でも仮に佐中さんが亡くなったとしても、ご家族は悲しい思いをされるかもしれませんが、金銭的に大きな打撃を受けるわけではないですよね。ですから死亡保障というよりは、医療保障の方を重視した方がいいと思いますね。
佐中 預貯金が全くない事に、問題はありませんか?
安井 でも借金も全くないんですよね。それでも生活できているわけですよね。佐中さんの収入と支出のバランスを考えると、貯金を重視することは困難だと思います。
それよりも貯金をする習慣をつけることが大事だと思います。月に3千円程度でもいいんです。額は少なくても、習慣があれば、あとで絶対役に立つはずです。
佐中 私の場合、生活費を除いた全てのお金が友好費(つまりお小遣い)になっているのですが...
安井 今の生活を犠牲にして預貯金をするとなると、生活そのものがつまらなくなりかねません。もちろんその中から、共済や貯金をするわけですが、一方で遊びも自分のキャリアアップ方法のひとつなんです。サラリーマンの方だったら、突然解雇されたりしたときに対応できるような資格を取るためにお金を使った方がいいかもしれませんね。

山本さんとは入社したときからのお付き合いです。取材に伺う度に、「面白い(一風変わった)レポートを書いているひとだなぁ」と思っていました。この番組では、その山本さんの引き出しを存分に披露して頂くつもりですので、お楽しみに。
それから佐中アナのカウンセリングはいかがでしたか?私も独身なので、同じようなキャッシュフローをしています。共済くらい入っておかないとまずいなぁと、感じております。きょうから私もライフプランやります。(洋)
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